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パルファン Myrtestränen <香水> 30mL - クララ・シューマンに捧げる
¥16,500
BLISS Natural Perfumary 1st Collection #3. パルファン Myrtestränen は時を越えて今なお愛される音楽家クララ・シューマン(1819-1896)に捧げる自然香水です。 独Myrte =ミルテ(マートル、和ギンバイカ)、Träne = 涙。ふたつの語を組み合わせた造語Myrtestränen<ミュルトゥストレーネン>はミルテの涙を意味します。 ミルテは地中海沿岸から南西ヨーロッパに自生する常緑低木で、初夏に五花弁の小さな花を咲かせます。いにしえの時代より薬や媚薬、スキンケアなどとして重宝され、古代ローマ人やギリシャ人の間では愛を象徴する神木として崇められてきました。現代でも結婚式のブーケやヴェールの飾りに用いられています。 R.シューマン代表作のひとつである歌曲集「ミルテの花」は結婚前夜、ミルテのブーケと共にクララに贈られた作品。クララが辿った歓喜と苦難の道を想うとき、誠実な愛の裏側には清らかな涙がありました。深い悲哀や重圧の中にあっても静かに立ちあがり、ピアノに、己自身に向きあい続けたクララ。パルファンMyrtestränenは孤高に誇り高く生きたクララに捧げる香りのオマージュです。 香り フランキンセンス=ハーバル。凛とした香り立ちはすっきりと清らかで厳粛な透明感があり、徐々にラヴェンダーとクラリセージの柔らかな甘さが現れます。ベースノートはしなやかで、芯のある強さがあり、フランキンセンスと共に風の祈りと一体となります。 TOP: エレミ, ベルガモット*, マンダリン*, プチグレン*, レモン* MIDDLE: クラリセージ*, ワイルドラヴェンダー*, タンジーブルー*, ナツメグ*, マートル* LAST: フランキンセンス*, シダーアトラス*, ローズオットー*, パチョウリ*, ジャスミンサンバック, オークモス 天然香料100%使用。 *オーガニック認証取得。岩手県・奥州産有機栽培のお米の発酵エタノールを使用。 販売名 パルファン Myrtestranen <香水> 30mL 全成分 エタノール、香料 製造販売元 株式会社BLISS金澤パフューマリー 使用上の注意 お肌に異常が生じていないかよく注意して試用してください。お肌に合わないときはご使用をおやめください。高温多湿を避け、乳幼児やペットの手の届かないところで保管してください。火気厳禁。 MADE IN JAPAN 自然由来指数(水を含まない)100% オーガニック指数 98.5% (ISO 16128準拠) クララ・シューマン Clara Shumann (1819.9.13-1896 5.20) 女性が音楽家になることが難しかった19世紀、クララ・シューマンは世界初の女流ピアニストとして活躍し、当時無名の作曲家であった夫ロベルト・シューマンを支え、ともに美しい音楽を作りあげました。 4歳より音楽教育で著名な父ヴィークよりピアノを習い、9歳で初舞台を踏み、11歳で初めてゲヴァントハウスで演奏会を開催。ロベルトと心を通わせ、父より猛反対に逢うも、21歳のときロベルトと結婚。精神症状が悪化する夫を献身的に支え、8児の母として夫亡き後は演奏旅行を通して一家を支えました。後年は音楽院で教鞭をとり、後世の女性たちに音楽家への道を灯しました。 40年来の友情を結んだ作曲家ブラームスに宛てた手紙の中で演奏活動について次のように語っています。 「私は美しい音楽作品を再現することに、使命を感じるのです。演奏は私にとって空気であり、私はそれを深く呼吸します。もし、聴衆の前で演奏に半分の力しか出せないよりは私は餓死したほうがずっとましだと思います」。 『クララ・シューマン ヨハネス・ブラームス 友情の書簡』B.リッツマン編 原田光子訳 1950 ダヴィッド社、2013 みすず書房 優しい微笑みを携えながら、音楽家として、ひとりの女性として、クララの誇りと覚悟が垣間見れるエピソードです。
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パルファン 1001 Nights <香水> 10mL - シェヘラザードに捧げる
¥4,950
パルファン 1001 Nights 少量サイズとして、10ml ペン型タイプをご用意いたしました。 お試し用やプレゼント用などにご利用ください。 ・ パルファン『1001 Nights』は千夜一夜物語の語り手であるシェヘラザードに捧げる香水です。シェヘラザードは千と一夜、王に不思議で珍しい物語を語り、ついに王の悪習<女性不信に陥っていた王は毎夜若い娘を娶っては、翌朝にはその首をはねていた>を止めさせ、女性への尊厳を取り戻します。美しく聡明で、智慧とユーモアがあり、勇敢なシェヘラザードを称える自然香水です。 香り シトラスフローラル。トップノートにはネロリの繊細な華やかさのある瑞々しさが香り立ち、魅惑的なアラビアンジャスミンの香りがフランキンセンスとミルラによって、甘く優しく、ある時はほろ苦く、神秘に漂います。 Top:マンダリンオレンジ*、グレープフルーツ*、プチグレン*、ネロリ* Middle:アラビアンジャスミン、クラリセージ*、パルマローザ* Last:ベチバー*、アトラスシダー*、フランキンセンス*、ミルラ*、オークモス *オーガニック認証取得。 エタノールは奥州産有機栽培のお米の発酵エタノールを使用。 自然由来指数(水を含まない) 100% オーガニック指数 98% (ISO 16128準拠) パルファン 1001 Nights <香水> 10mL 全成分 エタノール、アトラスシダー木油、パルマローザ油、グレープフルーツ果皮油、マンダリン果皮油、オニサルビア油、ニュウコウジュ油、プチグレン油、ビターオレンジ花油、ベチベル油、マツリカ花エキス、ツノマタゴケエキス、モツヤクジュ油 製造販売元 株式会社BLISS 金澤パフューマリー 使用上の注意 お肌に合わないときは、ご使用をおやめください。火気注意。直射日光・高温多湿を避け、乳幼児やペットの手の届かないところで保管してください。 MADE IN JAPAN サイズ 本体 Φ14 mm × 109 mm 外装 66 mm × 196 mm ■千夜一夜物語 枠物語について■ 「王さまが明日も私を生かしてくださるのなら、もっと面白いお話をお聞かせできるでしょう」 ”ガラン版千一夜物語1(西尾哲夫訳・岩波書店)“ 古代ペルシアのササン朝に大変秀でたシャフリヤールという名の王がおりました。王はこよなく王妃を愛していましたが、ある時王妃の不貞を目撃し、怒れる王は王妃の首をはねるように命じました。女性不信に陥った王は、二度と背かれることのないよう、一夜限りの妻を迎えては翌朝にはその首をはねるという残酷な掟を作り上げました。こうして都から若い娘が次々と消えていきました。 宰相の娘シェヘラザードは人々の窮状に面して、自ら王の元へ嫁ぐことを願い出ました。彼女はずば抜けた美貌だけでなく、男にも肩を並べるほどの胆力と洞察力に富んだ才知、哲学・医学・歴史・文芸などのあらゆる学問、更には当代一の詩人にもまさる詩才も身に付けていました。 王の元に向かった美しいシェヘラザードは、毎晩夜が明ける前までのひととき、王に驚異に満ちた不思議な物語を語りました。話が佳境に入った所で「続きは、また明日」「明日はもっと面白い話を」と打ち切り、王は話の続きが聞きたいがためシェヘラザードの処刑を一日ずつ遅らせました。そして、千と一夜が明けた頃にはシャフリヤール王は心からシェヘラザードを愛するようになり、悪習を改め、都に聖なる秩序が取り戻されたのでした。 ■千夜一夜物語とは■ 9世紀頃に中東に生まれた物語集。「アリババ」や「アラジン」などを含む数百の物語から構成され、平易な言葉で書かれ娯楽性の高い物語を持つ。18世紀初頭、フランス人東洋学者アントワーヌ・ガランがフランス語に翻訳して出版すると、すぐに英語訳され、「アラビアンナイト」として世界中に広まった。アンデルセン、グリム、ゲーテ、デュマといった作家の愛読書となり、音楽ではリムスキー=コルサコフ作曲交響組曲≪シェヘラザード≫やラヴェルによる千夜一夜物語を題材にした作品などがある。文学だけでなく、多くの分野において後世に影響を与えた。
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パルファン Amor Mundi <香水> 50mL - ハンナ・アーレントに捧げる
¥19,800
SOLD OUT
パルファンAmor Mundi は、時代の荒波に翻弄されながらも、他者とともに生きる世界を信じて思索を紡いだ、20世紀を代表する思想家 ハンナ・アーレント(1906-1975)に捧げる香水です。 香り 明晰なシトラス・ハーバル調のトップノートに、煙を燻らすようにシスタスが漂います。時と共に癒しと赦しが訪れるように、ジャスミンの花々が綻びはじめます。 Top:レモン*、ベルガモット*、ローズマリー* Middle:アラビアンジャスミン、ゼラニウム*、ラヴェンダー*、バジルリナロール* Last:オポポナックス、シスタス*、サンダルウッド*、オークモス *オーガニック認証取得。奥州産有機栽培のお米の発酵エタノールを使用。 パルファン Amor Mundi <香水> 50mL 全成分 エタノール、香料 製造販売元 株式会社BLISS金澤パフューマリー 使用上の注意 お肌に合わないときは、ご使用をおやめください。火気注意。直射日光・高温多湿を避け、乳幼児やペットの手の届かないところで保管してください。 MADE IN JAPAN 自然由来指数(水を含まない)100% オーガニック指数 89.8% (ISO 16128準拠) サイズ 香水瓶 55.5mm × 28mm × h 115mm 桐箱 76mm × 41mm × h 136mm ■ハンナ・アーレントと世界への愛について■ 「わたしがあなたを愛するとは、あなたがあること、 あなたのあるがままを、私は欲する、ということだ」。 『アーレント=ハイデガー往復書簡集』 ユダヤ人としてドイツに生まれたハンナ・アーレントは、何不自由ない少女時代を過ごし、やがてその秀でた知性を哲学へと向けました。彼女は偉大な哲学者であるマルティン・ハイデガーやカール・ヤスパースらの下で学び、22歳の若さで博士号を取得します。そんな彼女の行く手には、時代の暗雲が立ち込めていました。ナチスの政権掌握とユダヤ人迫害の開始、収容所への移送とそこで行われた数々の殺戮…。 いくつかの幸運に助けられてアメリカにたどり着いたアーレントは、小さなコラムニストの職を得ます。35歳となったアーレントは、新天地アメリカで、一から英語を学び始めました。執筆活動を通じて徐々にその知性を認められたアーレントは、『全体主義の起原』(1951)や『人間の条件』(1958)、『エルサレムのアイヒマン』(1963)などの作品を発表します。代表作となった『人間の条件』を、知人に宛てた書簡の中で、彼女は密かに「アモール・ムンディ」すなわち「世界への愛」と呼びました。 「世界への愛」とは何でしょうか? この問いの手掛かりは、若きアーレントが恋焦がれた師、ハイデガーからの手紙に隠されているのかもしれません。「あるがまま」のあなた、嘘偽りのない「ほんらいの」あなたを欲する、というハイデガーからの愛の告白は、ユダヤ人であるがゆえに「あるがまま」の存在を世界から否定された彼女にとって、どれほど大きな支えとなったことでしょう。あなたに存在してほしい――この他者に対する力強い肯定は、やがて「世界への愛」へとのびやかに広がっていきます。「世界への愛」は、崩壊しつつある世界を目の当たりにしつつも、他者とともに生きる世界の存続を願った、思索者ハンナ・アーレントを象徴する言葉です。 (文:大形綾/日本アーレント研究会) ハンナ・アーレント(1906-1975) ドイツのユダヤ系の家庭に生まれ、マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学び、1928年、22歳の若さで博士号を取得(『アウグスティヌスの愛の概念』)。 1933年ナチス政権が成立するとパリに亡命。亡命ユダヤ人救出活動に従事し、1941年アメリカへと亡命。1951年『全体主義の起源』を発表、アメリカ市民権取得。その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任。その他の代表作に1958年『人間の条件』、1963年『エルサレムのアイヒマン』など。
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パルファン 1001 Nights <香水> 50mL - シェヘラザードに捧げる
¥18,700
パルファン『1001 Nights』は千夜一夜物語の語り手であるシェヘラザードに捧げる香水です。シェヘラザードは千と一夜、王に不思議で珍しい物語を語り、ついに王の悪習<女性不信に陥っていた王は毎夜若い娘を娶っては、翌朝にはその首をはねていた>を止めさせ、女性への尊厳を取り戻します。美しく聡明で、智慧とユーモアがあり、勇敢なシェヘラザードを称える自然香水です。 香り シトラスフローラル。トップノートにはネロリの繊細な華やかさのある瑞々しさが香り立ち、魅惑的なアラビアンジャスミンの香りがフランキンセンスとミルラによって、甘く優しく、ある時はほろ苦く、神秘に漂います。 Top:マンダリンオレンジ*、グレープフルーツ*、プチグレン*、ネロリ* Middle:アラビアンジャスミン、クラリセージ*、パルマローザ* Last:ベチバー*、アトラスシダー*、フランキンセンス*、ミルラ*、オークモス *オーガニック認証取得。 エタノールは奥州産有機栽培のお米の発酵エタノールを使用。 自然由来指数(水を含まない) 100% オーガニック指数 98% (ISO 16128準拠) パルファン 1001 Nights <香水> 50mL 全成分 エタノール、アトラスシダー木油、パルマローザ油、グレープフルーツ果皮油、マンダリン果皮油、オニサルビア油、ニュウコウジュ油、プチグレン油、ビターオレンジ花油、ベチベル油、マツリカ花エキス、ツノマタゴケエキス、ミルラ 製造販売元 株式会社BLISS 金澤パフューマリー 使用上の注意 お肌に合わないときは、ご使用をおやめください。火気注意。直射日光・高温多湿を避け、乳幼児やペットの手の届かないところで保管してください。 MADE IN JAPAN 先着25名様にミニ香水瓶(香水 2 mL, お守り袋, 詰替用スポイト)をプレゼントしています(終了しました)。 ■千夜一夜物語 枠物語について■ 「王さまが明日も私を生かしてくださるのなら、もっと面白いお話をお聞かせできるでしょう」 ”ガラン版千一夜物語1(西尾哲夫訳・岩波書店)“ 古代ペルシアのササン朝に大変秀でたシャフリヤールという名の王がおりました。王はこよなく王妃を愛していましたが、ある時王妃の不貞を目撃し、怒れる王は王妃の首をはねるように命じました。女性不信に陥った王は、二度と背かれることのないよう、一夜限りの妻を迎えては翌朝にはその首をはねるという残酷な掟を作り上げました。こうして都から若い娘が次々と消えていきました。 宰相の娘シェヘラザードは人々の窮状に面して、自ら王の元へ嫁ぐことを願い出ました。彼女はずば抜けた美貌だけでなく、男にも肩を並べるほどの胆力と洞察力に富んだ才知、哲学・医学・歴史・文芸などのあらゆる学問、更には当代一の詩人にもまさる詩才も身に付けていました。 王の元に向かった美しいシェヘラザードは、毎晩夜が明ける前までのひととき、王に驚異に満ちた不思議な物語を語りました。話が佳境に入った所で「続きは、また明日」「明日はもっと面白い話を」と打ち切り、王は話の続きが聞きたいがためシェヘラザードの処刑を一日ずつ遅らせました。そして、千と一夜が明けた頃にはシャフリヤール王は心からシェヘラザードを愛するようになり、悪習を改め、都に聖なる秩序が取り戻されたのでした。 ■千夜一夜物語とは■ 9世紀頃に中東に生まれた物語集。「アリババ」や「アラジン」などを含む数百の物語から構成され、平易な言葉で書かれ娯楽性の高い物語を持つ。18世紀初頭、フランス人東洋学者アントワーヌ・ガランがフランス語に翻訳して出版すると、すぐに英語訳され、「アラビアンナイト」として世界中に広まった。アンデルセン、グリム、ゲーテ、デュマといった作家の愛読書となり、音楽ではリムスキー=コルサコフ作曲交響組曲≪シェヘラザード≫やラヴェルによる千夜一夜物語を題材にした作品などがある。文学だけでなく、多くの分野において後世に影響を与えた。